sweet heart








「新一っvv」
「・・・・・・・・・なんだよ」
「えへへ♪」
「きもちわりぃ」

人を呼んでおいてふにゃけた顔を晒すだけの快斗。辛辣な一言を浴びせてもそれすら愛の言葉に変えて後ろから抱き着いて猫のように肩にゴロゴロと懐いてくる。

「新一の項〜♪ すべすべイイ香りv」
「くすぐってぇよ」
酔ってんのかこいつ?
ポーカーフェイスはどうした!?と聞きたくなるくらい顔に締りがない。
きりっとしてれば超いい男なのにな・・・・・・・・・

新一が心の中でそんな風に惚気ていることなど露知らず、快斗は飽きずに新一の肩にくっついてこの世で一番幸せなのはオレだと言わんばかりの顔でふにゃふにゃと言葉にならない言葉を発していた。

「新ちゃん、愛してるよぉ〜」
「昨日聞いた」
「だっていくら言っても足りないんだもん。超好き、世界で一番新一のこと好きなのはオレ!」
「わかったからこの腕を離せ。動けねー」
「イ・ヤ・ダ!」
「てめー(怒」
「新一は?オレの事好き?」
好きって言わなきゃ離してやんない!と膨れ面で快斗は言う。新一は餓鬼かと突っ込みたくなったがそう言うとまた五月蝿いのでその台詞は喉に留めておいた。

「昨日言ったし・・・・・・・・・」
「昨日は昨日で今日は今日!」
「何だそれ」
「せっかく恋人vになれたのにこれじゃあ今までのオレたちと全然変わらねーじゃん?」

休みですることのない日は新一の家で遊んで(それぞれ別のことをしているが)一緒にご飯食べて、キッドのことを愚痴ったり、新一の愚痴を聞いたりする所謂良く言って親友という関係であった。昨日までは。
衝動的に告白して友達としての地位を失ったかと思った自分に告げられた思いもよらぬ台詞。新一も自分と同じ気持ちであることを知った。その時のオレの心拍数は過去最高であっただろう。

「恋人vなんだから愛を囁きあいたいじゃん?」
「アホか・・・・・・・・」
素面でそんなこと言えるか。第一家ん中でそんなことして楽しいのか?

新一の冷めた目線に快斗は不満顔になって問う。

「新一はオレのことなんだと思ってんの?」
「恋人だろ?」
「なら好きvとか愛してるvとか言ってくれてもいいだろ!」
「サムイ・・・・・・そんなうすら寒いこと言えるかよ・・・」
「それじゃ友達の頃から進歩してないみたいでヤダよ」
「お前さ、俺が好きって言わなきゃ恋人じゃないのか?」
「そうじゃないけど、言ってくれたらもっと実感できるでしょ?」
「・・・・・・・・・言葉がなくても実感できる方法もあるだろ?」

あー、すげー恥ずかしい/// 俺にこんなこと言わせるなよ、バ快斗!

新一の言葉の意味を悟った快斗は赤面すると新一に正面から抱きついて耳元でいいの?とお伺いを立てる。
ソファに座る新一に覆いかぶさるように自分の膝をソファに沈め新一の首に腕を絡めた。

「では、・・・・・・・・・イタダキマス」
「黙ってやれ」

正面で眼を合わせて快斗から顔を傾けて口を近づけていく。あと10センチというところで新一の眼が閉じられるのが見え、快斗も眼を閉じて初めて味わう恋人の口唇の感触を待った。

あ、柔らかい。女の子としたときと全然違う。痺れるような、でも甘い感じ・・・・・・
やばいよ、簡単に離せそうにない。

軽く合わせて一度離し、新一の眼が開ききらないうちに二度目の口付けを落とす。今度は先ほどより強く重ね、感触を確かめるように長いキスをする。新一の腕が快斗の背に回されたころ新一を解放すると新一は頬が色づき眼が潤んでとてつもない色香を放っていた。

「新一・・・・・・・・・」
欲を隠すように頬や額にキスを落とし、名前を呼ぶ。
「ダチにこんなことさせねーよ」
「うん、そうだよね」

新一の台詞に破顔して答えると何故か新一の頬が紅潮した。

「どうしたの?」
「なんでもないっ!」
「もしかして今更照れてる?」
「・・・・・・・・・っ!」
「かーわいーvv」
がばっと抱きつき、再度頬にちゅっちゅとキスをする。
「もう退けっ」
「やだよー、これがオレが欲しかった恋人っぽい雰囲気なんだから♪」





この後快斗はいつでもどこでもキスをするキス魔になり新一を困らせる事になるのであった。


















.end



















あちゃー