03. 海





「どうした?キッド…」
「名探偵、……黙って」





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 一方的に進められてゆく行為に新一は一切抗おうとしない。
 手の拘束も、脅しの言葉もないというのに。
「…っ………キッ…ドぉ…」
 既に身を包むもののない姿で、俺の眼前に全てを晒し、喘ぐ。
 そっと口唇を優しく啄ばんで下肢の手の動きを早めると、新一は息苦しさに目を閉じて果てた。びくびくと太股の振動が俺に伝わって自身が熱を持つ。
「欲しい」
「いい、ぜ?」
 息も絶え絶えの新一が、強気で言い放つ。そして、欲を通り越して怒気すら孕んだ俺の視線に臆することなくじっと目を合わせた。青い瞳が俺の心を少しずつ浄化する。
「……っンゥ…!」
 いつもこの時は苦しそうで、せめてもの償いに俺は必死で新一の顔中にキスを降らす。奥まで辿り着く頃には舌を織り交ぜたキスになっていて、懺悔じゃなくて自分の欲望のままの行動だろ、と自嘲する。これもいつものこと。
 一つになったら後は溺れる。新一に。
 真っ暗な室内で、新一の指と自分と指を絡めてシーツにしわを作り、深く深く繋がる。白い波の大きさは俺の余裕のなさか。
「…し、…んいっ…ちっ…」
「か……ぃと…っ」
 新一の上ずった声は最高の催淫剤として俺を触発する。絶えず漏れる言葉にならない声に応えるように新一の最奥に触れた。抱えきれない熱を何処かに逃がしたいのか、新一は背をしならせて首を振る。
「イイ…?」
「……………っ」
 声を発せないのを知りながら、新一に問う。すると新一は首をこくこくと縦に振って、大粒の涙を流した。さらりと枕へ流れる雫の流線に沿って舌を這わす。目元まで上ったところでいつもはやめていたが、今日はその先をも求めてしまう。
「え?……っあ………!」
「…………っ!」
 目尻からそっと舌先を忍ばせた時、新一が殊更俺を締め付けた。彼の特徴である慧眼の青を舐めると、新一の身体がびくりと一瞬跳ねて、腹に生暖かい感触を感じ、すぐ後には俺も続いて熱を吐き出していた。
 見下ろすと新一の肩が上下している。互いに上がる息を整えるのにとても時間がかかった。
「ごめん、痛くなかった?」
「……くねーよ」
 新一は舐められた箇所に手を当てて、不覚!って顔して乱れた髪をかき上げた。
 その仕草に煽られつつも、流石の俺もなんだか疲れたので、繋がりを解いて新一の隣に横になる。腕を伸ばして無意識に新一の肩を抱いた。
「今日はいつにも増して溺れちゃったな…」
「俺には全然余裕に見えっけど」
「ベッドの上の新一は広くておっきいんだよ。俺の全部を受け止めてくれて、セーブが効かなくなる…」
 まるで、そう、大海原みたいに…
「快斗?」
 新一と一緒にシャワー浴びなきゃ…でも瞼が重い…
「眠いのか?珍しいな」
 新一が笑った。心地いい声で頭撫でられたら、ほんとに寝ちゃうって
「おやすみ。快斗」
 エッチの後に俺が先に寝るなんて初めてだ…でも、ごめん…おやすみ…新一
 明日起きたらちゃんと話すから、朝は絶対に俺の隣で寝てて…

「ほんとに寝ちまった…海なんて、お前好きじゃねーくせに」
 言葉とは裏腹に、愛しそうに頬に手を滑らせる新一の姿があったことを快斗は知らない。





end









ああ、 微 じゃなかったやも…; 快斗クンは情緒不安定でした。
たまには眼球舐めプレイをね、してもいいんじゃないかとね…

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