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02. 妖精 ささいな事で喧嘩をした。 昨夜はそのまま互いに背を向けて部屋に入り、一人のベッドで寝たのだ。 寝覚めが悪いのはそのせいか。眼が開いてもベッドから出たくなくて、布団に包まっていた。 そうだ、今日は二限から授業があるんだった。出席とる教授だから行かないとやばい。 重い身体を起こした俺は暫し呆然とした。 そこには昨日書いたレポートが散らばっているはずだった。脱いだ服もそのまま置いてあったはずだ。それが服は綺麗にたたまれていて、レポートはファイルに纏まっているではないか。俺の記憶違いなのか?寝る前にちゃんと整理したのか俺。 なんだか腑に落ちないが、家を出る時間も迫っているので一階に下りた。そこでもまた奇異な光景を眼にすることになる。 リビングには立派な朝食が用意されていたのだ。 ……妖精?? 昔読んだグリム童話か何かにそういう話があった気がする。貧しい靴屋が靴を作っている最中に寝てしまい、夜にこっそり妖精が完成させたってやつ。 今で言う妖精ってやっぱり…新一? そう思うと昨日の怒りが嘘のように可笑しさが込み上げてきた。 そういえば喧嘩中にちょっと言い過ぎたって顔してたなぁ。 朝ごはんを食べると、新一のいる大学へ向かった。 足取りも軽やかに鼻歌でも歌いだしそうな俺だった。 end 意味不明ですいません;(051211) |