ズドドドドドド!!!
 凄まじい地響きと共にザフトの赤服を嫌味なく着こなす美丈夫が現れた。その表情には憤怒の仮面を被っている。
「キラ!!!!」
バシュン
 名前を呼ばれた少女のように愛らしい顔立ちをした彼は、有り得ない音を出して開いた部屋の扉を呆然と見遣った。
「アスラン?どうしたの??」
 何に驚いたってそりゃあ、アスランが涙眼なことにだ。容姿端麗、成績優秀な彼は老若男女問わず人気がある。その彼が眼に涙を浮かべて怒っているのだ。
 キラはおろおろとその様子を見てアスランの側へと駆け寄った。アスランはそれを見越していたかのように両手を広げて胸の中にキラを招き入れる。
「キラ、今すぐ服を脱いで!」
「え?」
「さぁ、早く!オレも手伝うから…」
「うわっ、勝手に脱がさないでよ、バカ!」
 何故か軍服のベルトから外しにかかるアスランの手を止めようと、キラはその手に自分のそれを重ねた。
「やっ、…なんで急にこんなことっ…!」
「キラ、暴れないで」
 耳元で聞いたアスランの低音にキラの身体がビクッと弾む。
「だって、恥ずかしっ……こんなとこで!」
「確かめたいことがあるんだ…手伝ってくれるよね?」
 そう言うや否や、アスランの指がファスナーに手をかけ、ジーッと無機質な音が狭い部屋に響いた。それにどうしようもなく羞恥を煽られたキラはぎゅっと眼を瞑ってアスランの肩に縋りつく。結局はどうあろうとキラはアスランの言う事には背けないのだ。
「いい子だね。じっとしてるんだよ…」
 栗色の頭を撫でて、にこっと微笑むとアスランはキラのズボンに手を入れ、素肌をつたって腰骨の辺りを撫でた。
「ンッ……アス、…ラッ…」
「大丈夫だよ、キラ」
 そのまま反対の手で下肢を包む布を太股の中間までずり下げた。
 キラは外気に触れる下半身に身震いし、不安に大きな瞳を揺らしてアスランをじっと見つめる。
「あすらん……何するの?」
「ふふ、さっきも言っただろ?確認だよ」
 キラの腰に手を這わせたまま顔の位置徐々に下げる。脇腹を過ぎると突然上着の裾を持ち上げ、臍の辺りまで見えるようにした。
「やだっ!こんなのっ……アスラン!」
「本当だ…」
 キラの言葉を無視してアスランの口から絶望交じりの声が漏れた。彼はキラの腰骨付近のある一点を凝視する。
「な、にぃ?」
 直視される恥ずかしさにキラは涙をためる。
「キラの……キラの腰にホクロがある…」
 ガーンとショックを受けるアスラン。キラはそれがどうしたのだと不思議そうに首を傾げる。
「それ、少し前にいきなり出てきたやつで…/////」
「じゃあ、なぜそれをラクスが知っているんだ!!!?」
 突然アスランは上体を戻し、キラの顔を覗きこんだ。悲愴なその表情はまた涙眼でキラにどうしてだと詰め寄る。
「前に怪我を見てもらってたときに、見た、のかな…?」
 ぽぽぽと恥ずかしそうに頬を染めて俯く。
「そんな…」
 オレのキラの裸をあの性悪女に見られたなんて…しかも元を正せばそれはオレのせいじゃないか…!
「あすらん……もう服着てもいい?」
「いや、それは駄目だ!」
 ちょっと待て!とアスランは精一杯制止をかける。そしてそのままキラの襟元を外し…
「これからキラの身体のどこにホクロがあるのか全部調べるから、付き合って?」
 全身隈なくね?と耳に囁けば、キラは観念したようにアスランに身体を預けるのだった。




end














ちょっぴりエロ。つーか変態?